ご祝儀袋の厚紙は抜く？そのまま？正しいマナーと判断基準を徹底解説

ご祝儀袋の中には厚紙が入っている場合がありますが、その厚紙を抜くべきか・・そのまま使うべきか迷ったことはありませんか💦

実は、この厚紙には「飾り」としての意味しかなく、使う場面によって扱い方が異なります。

この記事では、厚紙を抜くのがマナーとされる理由や、抜かなくても良いご祝儀袋のタイプ、さらに抜けない場合の正しい対処法まで詳しく解説します。

結婚式や出産祝いなど、大切な贈り物の場面で自信を持ってご祝儀袋を扱えるよう、一緒に確認していきましょう。

ご祝儀袋の厚紙は抜くべき？基本マナーと理由

ここでは、ご祝儀袋に入っている厚紙の意味や役割、そしてなぜ多くの場合「抜くのがマナー」とされるのかをわかりやすく解説します。

厚紙の役割とは？なぜ入っているのか

ご祝儀袋の厚紙は、主に袋の形を保つための補強材として入れられています。

店頭で販売される際、折れやヨレを防ぐために使われる「型崩れ防止用のダミー」です。

つまり、実際にお金を入れて渡すときには本来不要なパーツなのです。

目的	厚紙の役割
保護	ご祝儀袋が曲がらないように支える
展示	店頭で見栄えを良くする
実用	お金を入れるときの補助（まれ）

一般的に厚紙を抜くのがマナーとされる理由

厚紙は「商品を守るためのもの」であり、受け取る相手にとっては意味を持ちません。

そのため、厚紙を入れたままにすると“手抜き”や“慣れていない印象”を与えることがあります。

また、厚紙を残したままにすると中袋の厚みが増し、折り方が不自然になったり、水引がうまく結べなくなることもあります。

正しいマナーとしては、厚紙を抜いてお金を入れ、中袋をきちんと折り直すことが望ましいと覚えておきましょう。

厚紙を抜かないとどうなる？よくある誤解と実例

厚紙を抜かずに使うと、「重厚でしっかりして見える」と思う方もいます。

しかし、これは誤解です。

実際には、厚紙を残したまま折ると袋がふくらみ、見た目が不格好になるケースが多いです。

特にフォーマルな場では「丁寧さ」「整った見た目」が重視されます。

厚紙を抜くことで、より清潔感と礼儀正しさを感じてもらえるのです。

厚紙を抜かなくてもOKなご祝儀袋のタイプ

一方で、すべてのご祝儀袋で厚紙を抜く必要があるわけではありません。

素材やデザインによっては、厚紙を残して使う方が正しいケースもあります。

ここでは、厚紙を抜かずに使っても失礼にならない代表的なタイプを紹介します。

布製（ハンカチ・てぬぐい）タイプのご祝儀袋

布製のご祝儀袋では、厚紙が構造の一部として組み込まれていることがあります。

厚紙を抜くと形が崩れたり、布がヨレたりするため、無理に外す必要はありません。

これらは厚紙が袋の形を整える“芯”のような役割を果たしています。

デザイン性の高いご祝儀袋に見られる特殊構造

近年はデザイナー監修のご祝儀袋も増えており、厚紙が“デザインパーツ”の一部になっているケースもあります。

金箔や和紙、立体的な装飾が施されている袋では、厚紙を抜くと全体のバランスが崩れることもあります。

タイプ	厚紙を抜かない理由
デザイン重視タイプ	厚紙がデザインの一部
高級和紙タイプ	厚紙を抜くと折り線が崩れる
立体装飾タイプ	強度を保つための補強材

厚紙が固定されている場合の正しい判断基準

厚紙が糊付け・縫い付けされているタイプでは、無理に剥がすと袋が破損します。

こうした場合は抜かずにそのまま使用するのが正解です。

判断のポイントは以下の通りです。

これらの特徴がある場合は、厚紙を抜かない方が美しく仕上がります。

「抜けない厚紙」は、使う厚紙と覚えておくと安心です。

ご祝儀袋の厚紙が抜けにくいときの対処法

ご祝儀袋によっては、厚紙がうまく抜けないことがあります。

無理に引き抜くと袋が破れたり、折り目がずれて見た目が悪くなることもあるため注意が必要です。

ここでは、厚紙が抜けにくいときの安全な対処法と再梱包のポイントを解説します。

無理に抜かない方が良いケース

厚紙が袋にしっかりと固定されている場合は、無理に抜かない方が良いです。

特に接着剤で貼られているタイプは、剥がすと袋が破損する可能性が高いです。

こうした場合は、「そのまま使用しても失礼ではない」と考えて問題ありません。

フォーマルなマナーよりも、袋をきれいに保つことを優先するのが正解です。

安全に取り外すためのコツ

もし厚紙が完全に固定されていないようであれば、丁寧に取り外すことも可能です。

ポイントは一気に引っ張らないことです。

袋の口を少し開き、紙の端を軽くつまんで少しずつスライドさせるように抜きましょう。

手順	ポイント
1. 水引を外す	結び目を崩さず丁寧に解く
2. 袋のフラップを開ける	折り目を伸ばさないよう注意
3. 厚紙の端を探す	角を軽く持って引き出す
4. ゆっくり抜く	抵抗を感じたら止める

厚紙を抜いた後は、折り目がヨレないよう軽く手で整えるときれいに仕上がります。

再梱包の正しい手順（折り方・水引の扱い方）

厚紙を取り除いたら、ご祝儀袋を正しく折り直すことが大切です。

折り方にはマナーがあり、祝い事と弔事で方向が異なります。

折り方を間違えると意味が逆転してしまうため、特に注意しましょう。

水引は崩れないように結び直し、中心を揃えると見た目が整います。

再梱包の丁寧さは、相手への敬意を表す最後の仕上げです。

厚紙を抜く・抜かないの判断チェックリスト

「このご祝儀袋は厚紙を抜くべき？」「そのままでいい？」と迷うときは、以下のチェックリストで判断してみましょう。

素材・構造・目的の3つの観点から見れば、すぐに答えが出せます。

素材・構造・目的で判断する3ステップ

まずは袋の素材や構造を確認します。

素材や作りが異なると、適した扱い方も変わります。

ステップ	確認内容	判断
1. 素材	紙製 or 布製かを確認	紙製→抜く／布製→抜かない
2. 構造	厚紙が固定されているか	固定あり→そのまま使用
3. 目的	用途（結婚式・弔事など）	見た目重視なら抜く

この3ステップを踏むことで、ほとんどのケースは正しく判断できます。

迷ったときのマナー優先の考え方

どうしても判断に迷うときは、「見た目の自然さ」を基準に考えると失敗しません。

袋が不自然に厚く見える場合は厚紙を抜く、きれいに形が保たれているならそのままでOKです。

また、地域や年代によって多少の違いがあるため、身近な人に確認するのも良い方法です。

マナーは「思いやりの形」。正しさよりも相手への配慮を優先することが何より大切です。

ご祝儀袋の厚紙マナーまとめ

ここまでご祝儀袋に入っている厚紙の扱い方について、抜く場合と抜かない場合の判断基準を見てきました。

最後に、この記事の内容をまとめながら、覚えておくと便利なマナーのポイントを整理します。

厚紙を抜くのが基本マナー

ご祝儀袋に入っている厚紙は、基本的に販売時の補強用です。

そのため、実際に使用する際には厚紙を抜いてから使うのが一般的なマナーとされています。

厚紙を抜くことで袋が自然に折れ、全体の見た目もきれいになります。

フォーマルな場ほど細部の印象が大切です。

「きちんと扱っているな」と感じてもらえるよう、丁寧に整えて渡しましょう。

布製など例外もあるので柔軟に対応

布製やデザイン重視のご祝儀袋では、厚紙を抜かずに使うことが正しい場合もあります。

厚紙が袋の芯や構造の一部になっていることも多く、無理に外すと型崩れの原因になります。

タイプ	対応
紙製	厚紙を抜く
布製（ハンカチ・てぬぐい）	厚紙を残す
厚紙が固定されているタイプ	そのまま使用

形式にとらわれず、袋の素材や見た目に合わせた柔軟な判断が大切です。

「きれいに見えるかどうか」を基準に考えると失敗しません。

正しく扱えば、相手に丁寧な印象を与えられる

厚紙を抜くかどうかは、小さなことのようでいて、相手への印象を左右するポイントです。

丁寧に扱われたご祝儀袋は、それだけで「心がこもっている」と感じてもらえます。

こうした細部への気配りが、マナーとしての完成度を高めます。

厚紙の扱い方ひとつで、ご祝儀袋全体の印象が変わりますよ！参考になれば嬉しいです。